月付別アーカイブ 2018/ 7月

2018薩摩紀行⑥

投稿日:2018.07.03

薩摩の地に感じることを過去に撮影した写真も取り込んでダイジェストに語りたい。

まずは常宿のある城山について。
前に触れているが、城山という山自体が天然記念物に指定されている。
したがって、ほぼジャングルである。

鬱蒼と茂った中に花が咲いている感じだ

 

そんな環境の中に西郷が最後の五日間を過ごした「西郷隆盛洞窟」がある。

 

手付かずの山なのだから、150年前の西南戦争末期のこの山の環境も今とさほど違わないだろう。
暑い9月、このジャングル内の洞窟に五日間も潜み、敗戦が明らかになり死を覚悟の突撃を控え、
西郷は何を考えて過ごしたのだろうか。
亡き斉彬公のこと、奄美、徳之島・沖永良部島での出来事、
倒幕への決心、薩長同盟、戊辰戦争、江戸城無血開城、
御一新後の政治などなど、波乱万丈の一生が走馬灯のように思い出されていたのではないだろうか。

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2018薩摩紀行⑤

投稿日:2018.07.03

薩摩を訪れて3日目。
今日は桜島フェリーに乗り島へ上陸する計画である。

 

鹿児島港のフェリー乗り場から桜島まで定期航路では15分ほどである。
それを少しだけ島の周囲を廻り、桜島と錦江湾の魅力を海上から約50分間身近に楽しめる、

「よりみちクルーズ」という運航があるので、私たちはこのコースで桜島に渡ることにした。

 

このプチクルーズでは、海に浮かぶ神瀬(かんぜ)灯標・沖小島(おこがしま)や大正溶岩原のほか、

条件が整えば、鹿児島県本土の3大火山である桜島、霧島、開聞岳を眺望できるという触れ込みだ。

また錦江湾に生息するイルカ(ミナミバンドウイルカ、ハセイルカ)に出会える可能性もあるという。
私たちは少々期待を持って乗船した。
出発は毎日1日1便で11:05出港と決まっている。
まだお昼前ということで海風は涼やかで、とても気持ちのよい出港となった。
晴天だったので霧島方面もよく見えた。

 

神瀬灯標である。
錦江湾の桜島と鹿児島の間にある瀬灯台で、大正元年と歴史は古く錦江湾の重要な海の道しるべだ。
(「鹿児島県の灯台たち」より)
途中、無人島の沖小島を遠くに眺める。

 

大正溶岩原である。
桜島は大正3年に大噴火し東西に大量の溶岩を流出したが、西側の溶岩の跡が大正溶岩原だ。
また東側に流出した溶岩により桜島は大隈半島と陸続きとなった。

 

50分のよりみちはあっという間に終わり桜島港へと入港となった。

 

桜島には「サクラジマアイランドビュー」という周遊バスがある。
桜島港を発着点に、道の駅、ビジターセンター、烏島展望所、赤水展望広場(長渕剛のオールナイトコンサートの記念碑がある)、湯之平展望所(一般の人が入れる最高地点373m、錦江湾と市街地の眺めが好評)までを循環し、桜島の多くの自然と観光地を満喫できる周遊ルートである。

 

私たちは途中下車せず湯之平展望台まで行った。
展望台からは活火山桜島の迫力を手に取るように見ることができ、

鹿児島市方面を一望することもできた。

なかなかの絶景である。

 

こうしてバスでの周遊を終え、桜島を後にした。

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