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CASE031

アミューゼリハビリデイサービスセンター

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施設名
アミューゼリハビリデイサービスセンター
所在地
愛知県豊田市
業態
デイサービス
形態
新築

豊田市貝津町に完成したラグジュアリーなデイサービス施設です。

別に社交ダンス教室を経営される社長が、地域への貢献も含めてダンスをリハビリに取り入れたデイサービスができないかと考えたところからこのプロジェクトはスタートしました。

当初から、従来のデイサービスは病院のような医療施設や貧相な改装物件で営まれている施設などが多く、これらと差別化を図るため、とても居心地の良いサロンのような施設を目指すということで方向性ははっきりしていました。

ダンス教室の既存の駐車場内に建築するため、駐車場の台数減少は最小限にしなければならず、許される建築面積は限られています。その与えられた面積の中でサロン風デイサービスの全ての要件を満たすため、まずゾーニングをはっきりさせることからエスキースを開始しました。

当然ながら通所介護施設としての指定を受けるため豊田市の条例に沿った所要室・設備などが完備されなければなりません。その上でサロン風というソフト部分を表現する必要があります。そこでまずカフェとして機能するスペースを創りました。一度に最高20人以上の方が施設を利用されます。スタッフの方が20以上のカップを配膳しやすいようIHコンロを備えた対面式の配膳カウンターを設けました。このカウンターにはスプーンやフォーク、箸などを収納できる引き出しが両側に計6ヶ処備えられています。下げられた食器を置くシンク付きの流し台は目につきずらい奥の壁側としました。その上部には利用者が自由に選べるコーヒーカップを陳列する造り付け棚を設けています。実際に運営されてからのお話では、利用者が施設に到着するとまず最初にこのカフェスペースでお茶を飲むメニューにしていて大変好評とのことです。

その他のゾーンは、通常のリハビリを行うマシーン・機器類が並ぶゾーン、ダンスや歩行訓練を行うゾーンを機能訓練室とし、相談室や事務室、準備室(汚物処理、洗濯、介護材料置き場)やリネン庫を動線を考慮しながら配置し、利用者が使用しやすい位置にトイレ、多目的トイレ、洗面化粧台を設けました。

内装の全体的なカラーリングはラグジュアリーなイメージを出すため濃い木目調とし、手すりは高齢者が視認しやすいよう対照的なナチュラル色の木目としました。

外観はコンパクトな規模ながら一定の上質感を確保するため、落ち着いた色彩のジョリパット鏝塗りと白い磁気質タイルでアクセントを取り、アプローチ庇の下に建物幅一杯に門型の間接照明を仕込みました。敷地のすぐ横を愛知環状鉄道が走り列車の車窓から見下ろされるので、屋根の収まり・ディティールにも気をつけました。

平成27年の4月1日に無事オープンを向かえ、見学者や利用者から大変好評をいただいているとお聞きしています。中には、「こういう施設を探していた。他のところには行きたくないがここなら是非おねがいしたい。」という方がみえるそうで、利用者の要望と施設側の考えが乖離している現実も感じました。人によってはデイサービスに通っていることを隠したいので、施設名が書かれた車で迎えに来てほしくないと言うようです。デイサービスはマイナスイメージを持たれているわけです。でもここアミューゼリハビリデイサービスセンターなら、きっと利用者の方自身が自慢げに言う気がします。

「私、アミューゼリハビリデイサービスセンターに通ってるの。とっても居心地の良いサロンよ。」

アミューゼリハビリデイサービスセンターのHP → http://amuserday.com

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